2025年4月11日
チャンギ空港、2025年「世界最高の空港」に返り咲き―過去最多13回目の栄冠
シンガポールのチャンギ空港が、2025年の「世界最高の空港」に選出された。英航空調査会社スカイトラックスが主催する「ワールド・エアポート・アワード」において、前年トップだったカタールのハマド国際空港から栄冠を奪還した形である。
本賞の受賞は通算13回目であり、2000年の賞創設以来最多の記録である。加えて「アジア最高の空港」「年間乗客数6000万~7000万人部門最優秀空港」「世界最高の空港内ダイニング」「世界最高の空港トイレ」も同時受賞した。4月9日にスペイン・マドリードで授賞式が行われた。
ランキングではハマド空港が2位、東京国際空港(羽田)が3位、仁川国際空港(韓国)が4位、成田国際空港が5位に入った。
併設ホテル「クラウンプラザ・チャンギエアポート」も「世界最高の空港ホテル」および「アジア最高の空港ホテル」を10年連続で受賞し、空港全体の評価向上に寄与した。
スカイトラックスは2024年8月から2025年2月にかけて、100ヵ国以上の旅客約1300万人を対象に調査を実施。チェックインから搭乗ゲートまでの各体験を評価基準とした。CEOのエドワード・プレイステッド氏は「13回目の受賞は偉業であり、特にトイレが顧客満足度において重要な要素である」と評価した。
空港運営会社CAGによると、チャンギ空港はこれまでに697の賞を獲得し、世界最多の受賞歴を誇る。2024年の旅客数は6770万人で、2019年の過去最高にほぼ匹敵。2025年はそれを超える見通しである。
施設面では2024年にアジア初の「ハイネケン・ワールド・バー」や「ヴィクトリアズ・シークレット」アジア初の美容・ランジェリー複合店舗を導入。また2月には旅の疲れを癒やす「フィット&ファン・ゾーン」もターミナル2に開設された。